ゆかた工房のこだわり

「買い手良し、売り手良し、作り手良し」

お客様が喜び、それを見て弊社も嬉しく思い、実際に物を作っている職人さんも喜んでくれる、そんな浴衣を作っております。

弊社は「日本製」をお薦めしています

 浴衣は日本独自の衣類です。

「着たことない」「初めて見る」といった方々が作るよりも、きちんと浴衣を知っている方々が作ることが一番良いと考えます。

 

 弊社では、日本国内での製造以外に「海外で生地を作成→海外で縫製」「日本国内で生地を作成→海外で縫製」など様々な形式で浴衣を作っておりました。ですが昨今、海外にて制作する場合商品の品質は以前と同じなのに必要なコストは上がっており、また仕立て方法や納期などに付随する様々なリスクを考えてみると、海外で作るメリットが無くなっております。特に旅館浴衣は、商品の安さに加えて「どれだけ長く繰り返し使えるか」が重要な事であり、現在のところ海外で作るメリットは非常に薄くなっています。

 

 実際に日本国内で製造する場合、弊社では地元浜松市内で各製造工程を行います。そして実際に自分の目で一つ一つの工程を確認いたします。色々な職人さんたちと会話をして、その結果信頼できる製品が出来上がっています。

 

 物を作るのは人間です。各工程の職人さん達と意志を通じ、より良いものを作っていく、これができるのは日本製、しかも日本一の浴衣の産地である浜松市ならではと考えます。

生地は綿生地をお薦めします

 浴衣を着る場面の多くは、”夏”。当然汗をかく時期です。そんな時に、ポリエステルや化繊混紡生地を着るのは、とてもたまりません。

ですので、弊社ではきちんと汗を吸い取り、着ている人が心地よく感じる”木綿”生地での浴衣の作成をお薦めします。

 

 旅館浴衣など業務用として使われる浴衣は、耐久性も重要な点です。ですので化繊混紡生地を希望される方も多いのですが、それでも混紡率は、化繊30%まで。これ以上ですととたんに不快に感じます。ですができれば木綿生地を、温泉でほてった身体を包むには、やはり木綿の生地が最適です。

 

 オリジナルのデザインを表現するには、ポリエステル生地が最適な場合があります。特に転写プリントですとポリエステル生地への発色の良さは、抜群です。でもそれを着ている人の事を考えると、弊社では綿の生地を薦めてしまいます。

 


浴衣制作に関しての“こだわり”、社長の石津に聞いてみました。

担当者 社長あいさつ

この仕事を初めて何年になりますか?


 28歳の時からですから、もう20年近く携わっていることになります。

 それまでは名古屋で仕事をしていたのですが、地元である浜松市に戻ってきて入った会社が旅館・ホテル用品を製造・販売をしていました。元々モノを作ることが大好きでしたので、お客様の要望を聞いて世界に一つのそのお客様だけのモノを作ることがとても楽しくて、楽しくて。

 

 

その時の会社では、どのような仕事をしていたのですか?


 営業です。主なお客様はリネンサプライ業者でした。一般的にあまり知られていない事なのですが、実は旅館やホテルなどで使われている浴衣やシーツ、タオルなどの繊維製品はリネンサプライ会社からのレンタル商品がほとんどです。当時は自分が受けもった地区にあるリネンサプライを回っていました。その頃は新しくオープンする旅館やホテルがけっこう有り、それに使われる浴衣などの製作依頼を受けて作っていました。

 

 

今の仕事と似ていますね。


 はい、基本的には同じですが、お客様がリネンサプライということもあって、商品も旅館・ホテル用品ばかりでしたので、今よりも仕事の幅は限られていました。

 

 

その頃の印象的な仕事はありますか?


 やっぱり浴衣に携わった件になってしまうのですが、雑誌の切り抜きを渡されて「この柄で浴衣を作ってくれ」とか、着物を渡されてこれで浴衣を作ってくれとか。

 

 

着物ですか・・・


 そう、加賀友禅を渡されて、友禅だから12色~15色くらい使っているんです。でも旅館浴衣の器械は3色しか使えない。また加賀友禅のデザインは着物全体をキャンバスにしてデザインされていますが、旅館浴衣はプリント型の関係上64cmの送りに納めないといけない。更に当時デザイナーに頼むと、その頃は水彩の手書きでデザイン描いていましたので、1枚頼むとけっこうな金額になったんです。なのでお客様と話をして省略する部分とどの部分を残すか、そして雰囲気は壊さないように話を詰めて、最後の最後にデザイナーに絵を描いてもらう。でなんとか1発でOKをもらって浴衣をつくりました。とても苦労しましたが、物作りの面白さを感じた経験でした。

 

今は独立していますが、独立したきっかけは?


 以前の会社の営業は、実際にお客様のところに行って話をして注文をいただくのですが、その頃の営業サイクルは出張と浜松が一週間頃に交互にあり、とても体に負担を感じていました。そこで自分でネットショップを立ち上げ、ネットを使って営業をしていたのですが、中々会社内で理解を得られませんでした。ネットを使ってわかったことは、早いスピードで仕事ができること。お客様が欲しい情報がすぐに送ることができる。これはお客様だけでなくこちらも大変助かりました。ただやっぱり顔を見て話すことも大事で、いざという時は自分で足を運んでお客様と話をしていましたが、会社内では中々インターネットと実際の営業の組み合わせに理解が得られず、結局自分で会社を立ち上げることとなりました。

 

 

会社は、いつから始めたのですか?


2013年からです。まずホームページを作り、ネットショップ、ブログなどを立ち上げました。実際に運営してみると、以前勤めていた会社以上に色々な職種のお客様から、様々な浴衣のお話をいただけるようになりました。

 

 

どんなお客様が多いのですか?


 いやもう本当に様々です。実はよく友人に「うちは人に言えない浴衣を作っている(笑)」と言っているのですが、旅館やホテルだけでなく様々な会社様から「イベント用の浴衣を作ってくれ」などとお話を頂きます。例えば某飲料メーカーや玩具メーカー、TV番組、出版関係から運輸、化学薬品など。一部のお客様は許可をいただき作例を紹介していますが、それ以上に言えないお客様の方が多いのです。

社長あいさつ

仕事の上で気を付けていることは何かありますか?


 お客様からの問い合わせに対しできるだけ「できません」と言わないようにしています。問い合わせをいただくと言う事は、やっぱりお客様も困っていらっしゃると思いますし、困って声をかけてきてくださったのに「できません」とは言いたくありません。何か出来る方法は無いのか、色々と見方を変えてみたり、経験のある職人さんたちに聞いてみたり、なんとか出来る方法を探ります。そうしてみると意外と出来る方法が見えてきたりするものです。

 

 

浴衣を作る上で大変な事、気を使うことはどんなことですか?


 やはり「お客様の希望をどこまでかなえられるか」です。例えばキャラクター柄の浴衣を作る時に、作り方によってデザインの大きさでは再現できない場合があります。本製造の前に1枚だけ作るということが機械の関係上出来ませんので、とにかくお客様と話を詰めるのですが、なかなかお客様の希望を出来上がり品とのギャップを埋めるのが大変です。

 

 

でもそれを乗り越えて浴衣を作るのは面白い・・


 ホント、大変なら大変なこそ、出来上がりの喜びは格別です。お客様に出来上がったものを納品し、喜びの声を頂いたときは本当にこの仕事をやっていてよかったと思います。さらにそのお客様の声を縫製職人さん、染め職人さんたちにも伝えると、皆さん本当に喜んでくださいます。会社の理念は「買い手良し、売り手良し、作り手良し」の三幸ですが、それが実感できる仕事ができて本当に幸せです。