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B品の理由

物を作っていると色々な理由でB品が出てきます。

染め不良や縫製不良などの加工不良だけでなく、長く在庫しているうちに汚れがついてしまったとか、酷いのはお客様が引き取りを拒否してきたなんてこともあります。

 

本来、きちんと制作し、きちんと納品し、きとんと支払いを受けるのが仕事です。

けどいつも本来の仕事どおりにできるわけではなく、稀に不具合が出てしまいます。

不具合が出ないように何回もチェックするのですが、どうしても出てしまうことがあります。

人間がやっていることなのだから仕方の無いことなのですが。

 

弊社だけでなく、他の会社もやはり色々合ってB品となってしまった商品があります。

その商品を弊社ではネットショップに掲載して、少しでも同業者の不良在庫を減らすようにしています。

 

 

お客様から注文を受けてオリジナルで作ったのに、「分割で納品して」と言われ、全部納品し終わる前に「ゴメン、いらなくなった」と言われて在庫となった浴衣。

お客様から見積り依頼が来たのを正式な注文と間違えて作ってしまい、お客様から「え、注文していないから引きとれないよ。」と言われて残った羽織。

色々な理由で在庫となってしまった商品があります。

 

昔は、お客さんの力が強くて、けっこう涙を飲まされることが有りました。

ちょっとでも反抗すると「もういいよ、他の会社から買うから」と言われてしまいます。

在庫となった商品は、長く在庫していると日焼けや汚れ、たたみじわなどがついてしまい正規品としては販売できません。

 

 

また、これはリネン工場での話ですが、古くなって穴が空いたタオルをまとめてボロ屋さんに販売していました。

使い古したタオルは吸水性が良いのでウェスとして人気があります。

あるウェス屋さんから「穴が空いていないきれいなB品タオルだけください」。

 

いや、”穴が空いていない、きれいなタオル”はA品でしょ。

正規品をB品価格で欲しいというのは乞食でしょうか。

 

 

そういえば先日もデザインを指定して「B品浴衣の再入荷はいつですか?」と問い合わせがありました。

 

いやいやそんなにいつもB品浴衣が出たら仕事にならないよ。

そんなに損ばかりしているのだったら、その仕事は辞めた方が良いよ。

 

 

B品をネットショップで販売しているのは、少しでも問屋(同業他社)の負担を減らしたいという気持ちであって、世間の中には使い方に寄ってはB品でも構わないよ、という方とマッチングしているわけです。

だいたい繊維製品に限らず、物の価値は値段に比例します。

良いものは高くなり、どこか不具合のあるものは安くなります。

それを、「とにかくなんでもお得に」、「値段はできるだけ安く品質はできるだけ高く」、と、まぁ当たり前の考えかもしれませんが、そうゆう考えで商品を要求してくるような人には、こちらもちょっと考えてしまいます。

 

 

商品自体に不具合がある場合は安くても納得できますが、商品以外のところに理由があってやすくなる場合は、これこそ本当に「お買い得品」になります。

 

例えば、先に上げたように「お客様が引き取ってくれなかった」「こちらが勘違いして先に作ってしまった」と言った場合があります。

「お客様が引き取ってくれなかった」というと一見ひどい話に聞こえますが、例えば天災によってお客様自体が無くなってしまった、ということもありますし、事故や病気という場合もあります。

あと、お客様の希望と違う商品を作ってしまった、という場合も当てはまるかな。帯のサイズが違った、とか、色を間違えて浴衣を作ってしまったとか。

 

「勘違いして先に作った」というのは、以前勤めていた会社の中にいた方がよく間違えて作っていました。

 

あと珍しいパターンで、カタログ撮影用に作ったのだけど最低製造ロットのために多めに作らざるえず、それを処分したい、と言ったことあります。

 

 

色々な理由があって、買う側にしたらオトクな商品なのですが、売り手・作り手にとってはマイナス案件です。

あまり良い気分で販売しているものではありません。

なので、「もう無いの?」みたいなことを言われると、顔をしかめたくなります。

売り手・作り手も人間ですので、買い手の都合ばかり言われると腹が立つこともありますし、それも仕方ありません。