浴衣の価格はデザインによって変わります。
なのでいきなり「浴衣1枚いくらですか?」と問い合わせいただいてもわかりません。
と、いつもいつも言ってきました。
ほんと、本仕立て浴衣なのか旅館浴衣なのか、枚数は、などなど、物を作るのに最低限必要な情報もなく、価格を聞いてきてもコチラも困ってしまいます。
なので、こちらのHPでは”ご注文の流れ”のページにて最低限の情報は何が必要が記載しています。
https://www.ryokan-yukata.jp/how-to-order/

「白地に1色 総柄にロゴが入るだけのデザインなんですが、1枚いくらですか?」
先日来たお問い合わせなのですが、非常に怖いお問い合わせです。
まず、本仕立て浴衣なのか、旅館浴衣なのか、それがわかりません。
一番怖いのは、「総柄にロゴが入るだけのデザイン」のところ。
総柄の中にロゴが入っているのか?総柄浴衣の決まった場所にロゴが入るのか?
(下の図参照)

「総柄」だと思って総柄の価格を言ってみたらお客様は絵羽柄のつもりだった、なんて危険性が多分にあります。
これも何度も書いているのですが、浴衣は完成した後にプリントできません。
Tシャツプリントのように、白いTシャツに後からプリントする事が、浴衣ではできません。
「「胸に一箇所ロゴを入れるだけ」とか「背中に大きくロゴを入れるだけ」とか言われても、後から入れることはできません。
入れる場合は、元々ロゴが入っているパーツをそれぞれ作り、それを手作業で縫いあわせていく必要があります。
想像してみてください、手作業で縫い合わせて1日何枚浴衣を縫い上げられるか?
今の最低賃金で割に合う仕事なのか?
当然それなりの手間がかかり、金額もかかってくることが予想できると思います。

浴衣はだいたい形が決まっている衣類です。
寸法もだいたい決まっています。
変更点とすれば、「丈」くらいです。
で、浴衣の価格は、というと、デザインの違いが大きく関わってくると言えます。
上の写真のように、「1色使った旅館浴衣」と言っても「白地に1色」なのか「地色に白抜き」なのかで違ってきます。
なので、浴衣の価格を知りたい、見積がほしい場合は、まずデザインを見せてください。
デザインがわからないと、染め方も最低枚数もわからず、ひいては1枚単価もわかりません。