1月25日 初生衣神社にて「織殿竣工奉告祭」が行われました。
初生衣神社は、浜松市浜名区にある絹織物の神社です。
祀られているのは”天棚媛命”。七夕の織姫様です。
神社境内には江戸末期に建てられた「織殿」があります。
「織殿」とは中に織機があり、織物を織るための建物です。
その織殿は老朽化が進んでおり耐震性にも不安があるため、今回ようやく建て直しができました。
その織殿の完成式典が1月25日に行われました。

弊社は浴衣を作っており、扱う生地は”木綿”です。
この初生衣神社は”絹織物”の神社です。
”木綿”と”絹”じゃあ格が違います。
関係ないといえば関係ありませんが、格上の織物を扱う神社に御縁をいただけるならとても嬉しいこと。
あと個人的に着物好きとして絹はとても好きなのです。
やはり正絹の着物を着ると体が喜ぶのがわかります。
今まで境内の清掃活動で御縁をいただいておりましたが、今回の「織殿竣工奉告祭」にお声がけをいただき参列してきました。
参列者の大半は多額の寄付者でしたが、こちら実際の活動を通してのお誘いでした。

初生衣神社は「遠州織物の聖地」として浜松市を挙げて宣伝していますが、実際そのようなことを示す事例はありません。
ただそれを強調する流れがあって、来賓の方々の言葉もそれを強調していました。
うーん、なんでしょうね、とても浜松らしい感じです。
で、会場にて絹織物を着てきたのは僕だけ。
後は普通のスーツ姿ばかり。
絹織物の神社のお祭なんだから絹織物を着てくるのは当然だと思うのは、希少なことなのでしょうか。
初生衣神社境内での「織殿竣工奉告祭」が行われた後は、ホテルに移動し直会代わりの祝賀会となりました。


会場にて同じテーブルについたのは、今まで境内の掃除をやってきた仲間たち。
境内の掃除は、虫やヘビを避けて寒い時期に行われてきました。
とはいえ真冬でも汗をびっしりとかいての活動です。
織殿、本殿の改修なので清掃活動はしばらくありませんでしたので、久々に顔を合わせることができました。
同じ思いで活動してきた仲ですから、話も弾みます。いやホント楽しかったぁ。
やはり初生衣神社を商売に利用したい人たちと、信心で動いている人とは違います。
今回御縁をいただき参列しましたが、本来の形を曲げてまで商売に利用しようとしている人たちとは距離を置きたいな、と思いました。
もうしばらくしたらお掃除も復活するみたい。
また活動に参加したいと思います。