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プリントの順番

ちょっと細かい話なのですが・・・・

 

2色プリントの時、色によってプリントの順番が変わります。

例えば、赤と青の2色プリントの時、赤が先で青が後、みたいな順番です。

これはきれいにプリントできるよう、その都度工場にて判断します。

 

で自分みたいな素人にもわかりやすいところの話ですと、2色プリントでも地色に1色のデザインの場合、しかも地色が薄い色でデザインが濃い色の場合になるのですが、一般向けのプリントの時と旅館・ホテル用の浴衣の場合とではプリントする色の順番が異なってきます。

 

 

プリントの工程

旅館・ホテル用の浴衣は、毎回洗濯をして使われるものです。

ですので耐久性が重要になってきます。

また不特定多数の人が着るものですので、あまり縫製もプリントの色も精密に作られていません。

 

一方、一派向けのプリント生地は一般個人向けに販売されるものですから、デザイナーの色へのこだわりがあり、また洗濯も非常に穏やかなものですので、耐久性はあまり考えられません。

 

 

先に上げたように、2色プリントの地色に1色、しかも地色が薄くてデザインが濃い色の場合に限りますが、一般用は地色をプリントした後にデザインの色を乗せます。

こうすれば、地色もデザインの色も互いに干渉せず、イメージ通りの色でプリントされます。

 

旅館・ホテル用の浴衣の場合は、デザインの色を先にプリントした後に地の色をプリントします。

こうすることでデザインの色がカバーされて、色の耐久性が高まります。

一見デザインの色は問題なくきれいに見えますが、指定のカラーチップなどと比べたときには若干違って見える場合があります。もし、違う色だよと言われた場合は、やり直ししなくてはいけませんので、不特定多数の人が着るあまりうるさく言われない旅館・ホテル用の浴衣に使われます。

 

とは言っても、実際に見てみると違和感はありません。

ただデザイナーがこだわる人だと・・・というくらいの理由だったり9します

 

 

 

旅館・ホテル用の浴衣
旅館・ホテル用の浴衣
一般用の浴衣
一般用の浴衣

どの色を先にプリントして、どの色を後からプリントするかは、その都度工場の職人さんと相談します。

というか、職人さんの知識と経験がすごいので、現場で確認するだけになってしまうのですが、

 

あと色の映え方は、生地質でも違ってくるので、本当にその時その時で変えていったりします。

 

浴衣の使用目的によって、それぞれのお客様に満足していただければありがたい、と思ってプリントの時からこだわっています。