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個包装の晒生地

手芸店、ホームセンターなどで販売されている、1反ずつの個包装の晒生地があります。

品質は、「文(総理)」「岡」「徳岡」があります。

文生地は使っている糸が20番手。岡も20番手ですが、文よりも打ち込みが良くなります。

特岡は糸が30番手と細くなり、糸が細い分打ち込みが良くなります。

 

色々なメーカーがそれぞれオリジナルの名前をつけて販売しているものですが、この晒生地を織る工場は少ないため中身はほぼ同じ。

この晒生地は経糸と緯糸が1対1で直角に交わる「平織り」になります。

「平織り」の小巾生地となると、日本仕様の生地となります。

 

 

個別包装 晒生地

この小巾生地ですが、織機は「シャトル織機」になります。

「シャトル織機」とは、緯糸を巻き取ったシャトルが左右に往復することで生地が織られていく機械です。

シャトルはバネの力で1秒間に何回も往復します。

シャトルを弾くと同時くらいにシャトルが戻ってくるので、弾く受け取るを同時くらいに行うのですが、かなり大きな衝撃が緯糸にかかります。

なので織っている最中に切れやすい・・・。切れたらまたつないで織り直します。

 

今のアパレル用に広巾生地は、レピアだったりエアジェットだったり最新式の織機を使うので、細い糸できれいに織ることができますが、一昔前のシャトル織機では昔ならではの生地になってしまいます。

 

 

シャトル 緯糸
シャトル
小巾 シャトル織機
小巾 シャトル織機

こんな風に織られている生地の品質は、というと正直あまり良くありません。

緯糸が切れたり絡んだり、ミミのところから糸が出ていたり、とアパレル用の生地に見慣れた人からみると、B級品に見えるでしょう。

 

でも個別包装の晒生地はコレで良いんです。

 

この晒生地を使って着物や洋服を仕立てるわけではありません。

手ぬぐいにしたり、洋服の裏地にしたり、そうゆう為の生地です。

 

だから価格も安いわけで、浴衣に使われる生地に比べるとかなり低い価格になります。

 

 

文 晒生地 緯糸 糸絡み
緯糸 糸絡み
文 晒生地 ッミ 糸くず
ミミ 糸くず

特に一番下の品質である「文」規格の晒生地は、糸の打ち込み本数も少ないため、色々と問題が出やすくなります。

上記の写真も「文」の晒生地。

 

で、業界的には上記のようなものは不良としません。良品扱いです。

 

文規格の晒生地の主な使い方は「服の裏地」です。

表に出てきません。

また寿司屋、和食処などの厨房で使うのもこの生地です。

汚れを拭いたりする使い捨ての生地ですので、この程度は問題になりません。(ちなみに出汁を絞るのはもう少し良い生地)

 

 

また「文」規格は、打ち込みがつくないため幅が若干前後します。

布はひっぱれば幅が広くなりますが、特に打ち込みの少ない生地はそれが顕著に出てきます。

 

基本的に「文」規格は34cmですが、引っ張り方で35,36cmくらいまで幅が広がります。

これも仕方のないことで、不良扱いではありません。

 

 

整理工程
幅出しの機械

最近、個別の晒生地の「文」規格生地を使って、ものづくりをする人が多くなっています。

「文」規格の生地も使ってではなく、「文」規格の生地を使って、なのですが、「文」規格の生地は主役を張れる生地ではありません。

そこで色々と「コレは不良だ、使えない!」みたいに言われると、こちらとしては困ってしまいます。

なんでしょう、軽自動車を求めて購入し「ベンツのような乗り心地じゃない」みたいなクレーム、というような。

 

皆さんご存知のように、生地には色々な種類があります。

それぞれ使い道によって、つかう生地を選んで使います。

 

個別包装の晒生地にはそれにあった使い方があります。

それを理解してお使いいただけると助かるのですが。

 

 

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