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糸の話

ちょっと基本的な話を。

 

木綿の生地は、木綿の糸から出来ています。

うん、当たり前の話です。(深い意図はありません)

 

木綿の糸は、木棉から出来ています。

これも当たり前の話です。

 

綿などの繊維から糸を作ることを「紡績」と言います。

今の主流は「リング紡績」。

糸の繊維を同じ方向に揃えて糸にしています。

 

 

リング紡績がどうゆうものなのかは置いておいて、できた糸には色々な太さがあります。

糸の太さは、「番手」という単位で表されます。

番手の前に数字がつくのですが、数字が大きいほうが糸が細くなります。

 

つまり「20番手」は「60番手」よりも太くなります。

「40番手」と「80番手」と比べると、「80番手」の方が細くなります。

 

 

原料となる木綿にはいろいろな種類がありますが、大きく分けて繊維の長い物、中くらいの長さの物、短い物の三種類になります。

繊維が長ければ長いほど細くて艶のある上質な糸が出来ます。

最高級品は「超長綿」と呼ばれる種類です。超長綿は適度な油分があり、シルクのような光沢があります。

また見た目だけでなく、吸水性、耐久性にも優れています。

 

 

ちなみに、中くらいの長さの木綿は一番流通量が多く、一般的なシャツやワイシャツ、ズボンなどに使われます。

短い繊維の種類は、ワタとして布団の中身などに使われます。

 

話はずれますが、木綿は元々熱帯性の植物です。

超長綿のような良い品質のものは、暑くて日照時間の長いところで育ちます。

逆に繊維の短いものはある程度の耐寒性があり、日本に伝わる「和綿」もこの種類になります。

 

 

ワタから糸を作る場合、基本的には繊維の方向を一つにそろえて細く伸ばして作ります。

このワタから糸を作る作業を「紡ぐ(つむぐ)」というのですが、不純物がなく繊維が長いモノは細い糸を作ることが出来ます。

繊維が短かい場合は太い糸しか出来ません。また繊維が絡んでいる部分が多いと「ネップ」と呼ばれる盛り上がった部分ができ、その糸を使うと「綿紬」(紬は絹)と呼ばれるような生地になります。

 

 

太い糸を使って織れば厚い生地になります。

うん、当たり前のことです。

 

細い糸を使って織れば薄い生地になります。

こちらも当たり前です。

 

ですが、

太い糸を使って織られた生地は細い糸を使って使われる糸の量が少ないため、安価にできる分よく縮みます。

細い糸を使って織られた場合は、糸の量が沢山必要になるため高価ですが、縮みが少なく張りのある丈夫な織物となります。

 

 

あと、価格に関しては、流通量も重要なポイントです。

たくさん流通していれば価格は下がりますが、流通量が少なければ価格は上がります。

 

ざっくりとですが、今一番流通しているのは20番手の糸ではないでしょうか。

20番手糸を使ったシーツ、カバー、Tシャツやタオル、一つ一つ挙げていけばきりがないほど色々なところで使われています。

 

 

 

と、まぁ、ざっくりとですが糸に関して述べてみました。

「厚いほうが良い生地」という言葉をよく聞きますが、そういうことはありません。

また、「この生地、洗濯したらすごく縮んでしまった。」というのも、太い糸で織られた場合だったりします。

 

ちょっと専門的な知識に聞こえるかもしれませんが、繊維のトラブルを避けるためには必要な知識かと思います。