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小巾の晒生地

※3/31 追記しました

 

新型コロナウィルスの影響は、色々な所に波及していると実感しています。

 

 

弊社は晒工場と直接取り引きをしており、様々な小巾生地やそれを使った製品を仕入れております。

晒工場とは、キバタ生地を漂白する工場です。木綿生地は漂白していないキバタの糸で織られ、織り上がってから漂白をします。漂白と同時にゴミなども洗い流します。

問屋(織元)が糸を織物工場へ出し、織工場から出来上がった生地を晒工場に入れて晒加工をする場合もありますが、晒工場が織元となって生地を織らせるトコロも多くあります。

 

 

 

御存知の通り、新型コロナウィルスの影響でマスクが不足しています。

そしてマスクを手作りする人たちも多くなり、ガーゼも不足しています。

 

実は晒工場では、ガーゼの晒加工もしているのです。

小巾生地のほとんどが「和晒」と呼ばれる伝統的な晒加工で晒されます。この和晒の特徴が、生地の表面に化学物質がほとんど残らないことです。なので医療用に使われる布は「和晒」で晒加工をされています。

なので、先に上げたようにガーゼ生地も和晒にて晒加工をしています。

 

 

今、晒工場はマスクや医療用に使われるガーゼや木綿生地の加工を精一杯行っています。

ですが、和晒は晒完了となるまでとても時間がかかる晒加工です。

注文に生産が間に合っていない状況です。

なので一般販売用の袋入りの晒生地の加工は後回しとなっています。

 

 

 

弊社でも、色々な1反袋入りの晒生地を販売しております。

ですが次々と欠品となる状況です。

次回の入荷は未定です。

 

Yahoo!ショッピング 晒生地

 https://store.shopping.yahoo.co.jp/ryokan-yukata/bbafa1caa4.html

 

 

まだ在庫がある物もありますが、この先どうなるのかはわかりません。

 

さらに心配なのは、浴衣用の小巾生地もどうなるのかわからない状況であることです。

浴衣用の小巾生地も、和晒で加工されています(広巾生地は違う洋晒工場)

 

今回、販売用の晒生地が欠品になったときにすぐに浴衣用の小巾生地の在庫を調べました。

今のところは特に問題ありませんが、浴衣を作るお客様に迷惑をかけないように少し多めに手配をしておきました。

 

 

初めてのウェイルスによる状況変化です。

この先がどうなるのかわかりません。

 

まして症状が重篤化するのは老人が多いとなると、老人によって支えられている繊維産業は今後どの様になるのかわかりません。

早く沈静化するように、神様にお願いしたい気分です。

 

 

※本日(3/31)、改めて晒し工場に在庫の確認をしました。

一般販売されている袋入りの晒は、在庫0。次回の製造は5月以降になります。

仕事などで晒生地を使われる方は、早めに購入したほうが良いと思われます。