「イベントで浴衣とセットにして配布したいので、オリジナルの浴衣帯って出来ます?」
どんな感じでロゴを入れたいのですか?
「全体的に繰り返しロゴが入る感じで。」
ロゴ入りの帯って、想像するだけでも良い感じです。
でも浴衣にロゴを入れる場合、織りで柄を作るか、シルクスクリーンプリントで入れるか、になります。織りで柄を作る場合は、ロットが1000本単位で欲しくなり、納期も2~3カ月かかります。
シルクスクリーンプリントの場合は、ロットは少なくできますが、一こすり幾らの単価設定なのでたくさん入れると高価になってしまいます。
「そうですか・・・・では目立つところに一か所入れた場合だとどうなりますか?」
帯全体にロゴを入れると、実は体に巻く部分は汚く見えてしまいます。
なので中心部分に一か所か端に一か所入れるのが、きれいに見えます。
「では端の部分に入れると言う事で。」
「ところで定番帯以外の色帯はありますか?黄色か赤が良いのですが。」
帯は基本的に不特定多数の人に付けられます。なので落ち着いた無難な色しかありません。
では生地を二つ折りにして作る「厚地ポリエスエル」でしたら色も豊富で、かつシルクスクリーンもきれいに乗せられます。
「では厚地ポリエステル帯のカタログを見せてください。」

早速カタログの画像をメールでお送りします。
この色どり(厚地ポリエステル)は、定番以外の色は100本から作れます。
今回、お客様が希望された赤は無いので第二希望の黄色で作る事となりました。
大きさは定番帯と同じ「7×270cm」。
なので定番帯に、シルクスクリーンプリントができる範囲の画像をお送りしました。

こちらの帯は、二枚の布を縫い合わせています。
なので縫い目が四方にあります。
縫い目を避けると、プリントできる範囲は、3.5cm×あとは長さ・・・
お客様からロゴを送っていただき、早速イメージ図を作りました。
※本来のロゴは隠させていただいております。

1本だけ試作は出来ません。
本製品と同じ労力がかかりますから。
イメージ図で納得いただき、本生産にかかります。
納期が迫っているので、帯の製作とプリント用の型の製作を同時に進めます。
帯が出来上がったところで、プリント工場へ。

黄色の地に黒はとても良く映えました。
想像以上に良い出来上がりに、お客様も大満足。

今回、こちらの帯とオリジナルの浴衣をセットにして配布した模様。
実際に手にした人たちにもとても好評だったそうで、本当に良かったです。
厚地ポリエステルの帯は思った以上に鮮やかに仕上がるので、色々な用途に使えそうです。
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