オリジナルの浴衣を作るのに、いちばん大切なことは「どんなデザインの浴衣を作りたいのか」。
当たり前のような事ですが、ホント、コレなんです。
「オリジナルの浴衣作りたいんですが、1着いくらです？」の問合せは論外として、まず自分がどんな浴衣がほしいのか、どんな場面で使うのか、それがはっきりしなくてはオリジナルの浴衣はできません。
どんな浴衣がほしいのか、これは旅館浴衣でも本仕立て浴衣でも同じです。
こちらから、「コレはどうでしょう？」「アレはどうでしょう？」ってあれこれ提案しても、結局のところ何がほしいのかがわからないときちんとした提案もできません。
例えて言うなら、服屋さんに行って「服、ください」と言い、店員さんが「このシャツどうでしょう？」「このジャケットもかっこいいです」といろいろと提案してくるのに、最終的に「いや、私下着が欲しかったんです」みたいな。
「でも浴衣って馴染みがないからわからないんです。」
えっと、申し訳ないのですが、ある程度は勉強してください。
ネットで見ても良いです。イオンとかお店に行って、ぶらりと見てくるだけでも良いです。
どんな浴衣がほしいのか、まずイメージをしてください。
そしてそのイメージに合ったデザイン・・・絵でも良いですし、雑誌の写真でも良いです、それを見せてください。
そうしていただけると、こちらも提案できます。
どんな浴衣を希望しているのか、それが分かればそれに合わせた作り方も提案できます。
作り方が分かれば、最低ロット、もしくはざっくりとした見積もりが出せます。
浴衣の色付けには、「プリント」と「注染」があります。
それぞれ「最低ロット」「デザイン上の制約」「色の特色」・・・などなど違いがあります。
しかもプリントには、「ロータリースクリーンプリント」「金属ロールプリント」「フラットスクリーンプリント」などがあり、異パン顔料プリントもあればディクセル方式顔料プリントもあります。
それらをすべて理解していただき「コレでこんな浴衣を作りたいんですが？」と言ってほしいのではありません。
これを提案するのは、こちらから。
その低軟音基となる情報として、”どんなデザインの浴衣がほしいのか”が重要になってくるというわけです。
もうはっきり言って、浴衣はデザイン次第。
逆に言うと、デザインがはっきりしないと何もできません。
非常に当たり前の事なのですが、会話はキャッチボールです。
ボールを投げてもらったら、今度はコチラがボールを投げ返す。
オリジナル浴衣を作るときも、最初に「どんな浴衣がほしいのか」というボールを投げてもらい、それに対してこんな作り方でこれだけの費用がかかりますよ、の答えを投げ返します。
そのやり取りが繰り返される中で、だんだんとイメージが明確になり、コストのすり合わせが行われ、最終的に満足の行くものが出来上がっていくようになります。
希望のイメージさえ分かれば、簡単なイメージを作って具体的な形にしていくこともできます。
イメージづくりは弊社内で行うだけならサービスです。
実際に浴衣のイメージが決まるまで、10～20近くのイメージ図を描きます。
正直大変ですが、それを繰り返すことで希望の浴衣が出来上がっていきます。
なので、とにかく必要なのは「どんな浴衣がほしいのか」なのです。
そこから始まります。